外部業者とのお付き合い
僕は特許事務所で正社員として働いたことがあるので、図面を依頼する側の立場と、依頼を受ける立場の両方を経験できました。
僕の在籍した事務所の場合は、数人の図面担当が図面を作成しつつ、図面絡みの雑務や外部業者への依頼を行っておりました。ある程度の規模の特許事務所はこのパターンが多いかと思います。
20~30人規模の特許事務所さんは、図面担当を特に置かず、特許担当者が各自図面屋さんと直接やり取りするパターンか、図面担当1名を置いて外部に発注しつつ、緊急案件や修正作業を内部で行うパターンですかね。
僕の感覚では図面担当1名が対応出来る特許担当者は5名~10名だと思います。コンスタントに図面依頼がある場合、10名だとちょっときついでしょうね。(特に機械系の依頼が多い場合)
図面担当の病欠等の事態を考えると、外部業者とお付き合いをしておく必要あります。
僕が在籍していた事務所は外注を使い慣れていたため、比較的やり取りもスムーズで、長いお付き合いの図面屋さんも数社いました。
長いお付き合いの図面屋さんがいればいいのですが、新規でお付き合いを始める場合は、双方がやり取りに慣れるまである程度の期間が必要です。忙しい時のみババッと依頼して、後は音沙汰なしという”コンビニ的”な使い方はよろしくないと思います。
たまに、図面部門立ち上げの相談にのることもありますが、外部業者とのお付き合いの仕方はちゃんと伝えるようにしています。図面屋側としても、気を使っていただける事務所さんに対しては緊急案件でも、大量案件でも”何とかしてあげよう!”という気になるものです。
僕が今まで見てきた中で、どこの図面屋さんとも上手くいかず、いつも次の図面業者を探しているような事務所もありましたが、やはり相性のいい外注と長いお付き合いをしていくのがベストです。
あの図面屋はダメだから、次はこっち・・・ではなく、ある程度の期間じっくりと信頼関係を育てていくことは大変重要であると考えます。