活字中毒

僕は活字中毒なので、いつも傍らに本を置いてます。ジャンルは脈絡なく乱読といった状態ですが、ベストセラーとか本屋大賞とかには全く興味なしです。一度本屋大賞にもなった辞書編纂をする人たちの"お話し"に手を出しましたが途中で何度もつまらなくて止めようと思いながらなんとか読み切りました。

僕が好きな本はストーリーとか情報とかでなく、作者の文章が”肌に合うか”で決まります。肌が合えば同じ作者の本を全て読みつくしてしまいます。最近読んだものでは、伊集院静の”自伝的私小説”が良くて「愚者よお前たちがいなくなってさみしくてたまらない」とか「なぎさホテル」、「いねむり先生」あたりを立て続けに読みました。でも、彼のエッセイ(男の流儀シリーズ)は全然入ってこなかったです。

自伝的私小説だと、白川道の「病葉流れて」シリーズや花村萬月の「百万遍」シリーズ、佐藤愛子の「血脈」あたりははまりました。こうして見ると私小説系はみんな道を外れたアウトローの話ばっかしです。それも”道を外した男の再生のストーリー”などでなく、”道を外れた場所でしか、どうしても生きられない”人たちの話です。僕は哲学書とか禅仏教からみの本も好きですが、なぜか”同じ匂い”がするんですよね。哲学者は変人ばっかだし、禅の坊さんあたりも、相当無茶苦茶ですから。

坊さんでなくて尼さんでも好きな本があります。大石順教の「無手の法悦」、村瀬明道尼の「ほんまもんでいきなされ」。大石順教は少女時代、養父に刀で両腕を切り落とされ、後に出家して尼になった方です。口で筆をくわえて書や絵を描いた方ですね。

村瀬明道尼は尼になった後交通事故で半身不随になりながら、精進料理の世界で名を知られた方です。彼女のお客さんには、これまた僕の好きな白洲正子もいました。

尼寺といえば、有名なのが映画化もされた”駆け込み寺の東慶寺”。(現在は尼寺ではない) 昨年秋ごろから、妙にこの寺が気になって、僕も4、5回は駆け込んでます。元々は同じく北鎌倉の”円覚寺”がお気に入りでしたが、最近は東慶寺ですね。他に鎌倉で好きなのは、竹林で有名な”報国寺”。鎌倉は禅寺が多くて良いです。茶道、華道、弓道等々およそ”道”と付くものは禅の気風が根底にあり、僕の好みです。元はインドから中国を経て日本にもたらされた禅ですが、一番見事に日本で花開いた感があります。

前出の円覚寺も夏目漱石をはじめ、文豪も参禅したようですし。。。

読書の話が禅寺になってしまいました。外国文学でもいいのがあるんで、いずれ書きます。本や神社仏閣の話はすぐ長くなるんでこの辺にします。

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