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質問癖

僕が図面業界に入ってから20年あまりになりますが、当初はロットリングを使った手書き、次第にワード、VISIO、オートCAD、イラストレータ、フォトショップ、3DCAD・・・と多様なソフトを扱うようになりました。

僕はどちらかというと他人からソフトの操作を教えてもらうより、自分で調べて、実際使ってみて半年~1年かけて自力で習得するタイプでした。仕事以外でも他人の意見は参考程度にとどめて、自分で判断するのが性に合ってます。もちろん、失敗すれば全部自分の責任ですけどね。

僕は”一々質問しない派”ですけど、ささいなことでも”全部質問する派”も見かけます。質問する、他人に聞くのがほとんど”癖”になってる人も中にはいます。よーく観察してみると、自分で判断し慣れてない、例えば親の言いなりになってきたタイプであったり、ミスを恐れる(怒られたくないから完璧にしたい)タイプであったりします。ただ、上司が明確に次にやることの指示を出した場合は、中々マジメに取り組んでくれますし、資格試験のように”自分で考えなくても決まった参考書を記憶すればいい”という状況にも力を出します。

ただ自分で判断する状況ではとたんにブレてしまう。仕事で臨機応変に判断するには、ある程度の考え方の「軸」が必要になってきますが、その軸が育ってないと思われます。だから、自分の判断に自信が持てず、誰かにすぐ聞いてしまう。それでミスが起こると「誰それが言ったので・・・」と責任回避してしまう。ある程度上の役職の方でも結構こういう事例は耳にします。

さらに上司も部下も聞き癖の人だと、ちょっとした事でも一向に話が進まない。最終的に判断するのは他人であって欲しい訳です。事務所の仕事の回り方がどうもスムーズにいかない時はこの辺にも原因が潜んでいると観ています。

分からない事を質問すること自体は問題ありません。ただし、他人の答えをそのままオウムのように繰り返すのではなく、一度自分の頭で考え、検討し、十分租借して、最後は「自分自身の答え」として出力すべきです。”他人があー言いました!”ではなく、”Aさんの意見を参考にし、検討した結果、私の判断はこのようになりました。"・・・でなければならない。

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