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「気」を配る

気を遣う。気を配る。気にする。気に病む。気晴らし。気味が悪い。気持ちいい。気を付ける。・・・・

日本語は「気」を使用した言葉がホントに多いですが、この「気」は「意識」とも置き換えられます。意識が分かりにくかったら「フォーカスする(焦点を合わせる)」がニュアンスとしてかなり近いと感じます。

「気を配る」はそばにいる他人や自分の仕事に対してフォーカスしてあげるということ。肯定的に意識を向けてあげるということだと感じます。これが、気に病むだと、ある特定の事柄(人間関係、金銭問題、容姿等)にフォーカスしたまま焦点を他の事柄に移しにくい状態です。自力でどうしても焦点を移動出来ないと"ノイローゼ"と診断されますね

その時は「気晴らし」です! 僕の場合は仕事にフォーカスしっぱなしなのを、酒の力で強引にピントをぼかしてましたがあまりお勧めできません。最近はゴルフの打ちっぱなしでフォーカスの移動が出来て健康的になりました。(笑)

よく混同されるのが「気を遣う」と「気を配る」です。辞書中の意味はひとまず置いといて、僕の中ではこの二つの言葉はベクトルが正反対です。「気を配る」は"他人が"困ってないか配慮すること。「気を遣う」は"自分がどう思われるか"を配慮すること。フォーカスする対象が全く違うわけです。

僕は「気を遣い性」なんでよくわかるのですが、気を遣っていると、そのうち腹が立ってきます。”何で気を遣わせるんだ!"と。気を遣いたくないけど、他人からの印象の悪化に”配慮”してやりたくもないことをやってしまっている状態です。当然、「気を配って」いる人のほうが「気持いい」ですね。

仕事上でも、フォーカスの方向がおかしくなりがちなので僕自身気を付けないといけません。よくお客さんとか上司から”怒られまい”として仕事をする方がいます。”怒られまい”とする人は、客や上司を怒らせないことにフォーカスが向いていて、肝心の仕事そのものへのピントがぼやけがちです。客や上司の一挙手一投足に影響されて”軸のブレ”をおこしてしまいます。ブレを指摘されると、今度はブレまいとしてマニュアルとか決まり事を欲しがる・・・・

仕事ではゴール地点にフォーカスすることが大事だと考えます。経営者とかフリーランスのゴールは”儲け”です。まずは食っていかねばならない。儲けるためには、技術、信頼、先を読む眼力・・・等が必要となり中期的にはそこにフォーカスしておく。短期的というかこの瞬間には、目の前の仕事にフォーカスする。

例えば、猛獣に追いかけられているとして、200M先の小屋に逃げ込めば助かるかもしれない。その時、200M先の小屋のみに焦点を合わせてまっしぐらに逃げれば、助かる可能性が高い。しかし、猛獣に”食べられまい”として後ろを振り返りながら(猛獣に焦点を合わせて)走っていれば、多分食べられます。(笑)

僕は”どうしたら仕事のスピードがあがりますか?”と質問されたら”急いでやれ”と答えてます。冗談でなく本気で。まず”急ぐ”ことにフォーカスすれば、体は後からついて来ますんで。もちろん、スピードアップのコツも説明しますけど。

この間読んだ本で、あるカウンセラーが、うつ病(と本人は思いこんでる)患者から、”どうすれば社会復帰できるか?”と尋ねられたとき、単純に”社会復帰しろ”と答えてました。禅問答みたいですが

巷に溢れている”引き寄せの法則”などというのは、「フォーカス」の「強度」と「方向性」を説明しているだけなんですけどね。”

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